我が家の2歳になる息子は2月末の早生まれなんですが、1歳になる直前に私がやらかしてしまった育休延長にまつわる失敗談をもとに、手続きの注意点や対策方法をお伝えしていきます!
保育園に入れなかったり、子どもとの時間をもう少し取りたいなどの理由で育休を延長したい時には不承諾通知というのが必要だってご存知でしたか?
育休は1年、さらに1年延長可能で合計2年まで取れるというのはほとんどの方がご存知だと思いますが、育休延長手続きには保育園に申し込んでいるけど入れていませんという証明書のようなもの、つまり不承諾通知を会社を通じてハローワークに提出しなければならないのです。
しかもこの不承諾通知というのがクセモノで、保育園の申し込みをしたからといってすぐにもらえるものではなく、発行までに時間がかかります。
さらにお子さんが早生まれの場合は育休延長申請の時期と保育園の募集をおこなっていない時期が重なるため、間に合わないことがあるのです。
この記事を読んでくれている方はもしかしたら不承諾通知が間に合わなくて困っている状況かもしれませんね。
少しでも状況改善に役立ててもらえたらうれしいです。
【早生まれ】育休を延長するなら手続きは11月までに!
結論から言うと、保育園の入園希望を11月末までに提出することをお勧めします!
(1月1日生まれのお子さんは育休が12月31日に終わるため、遅くとも12月の入所希望を提出していなくてはいけないので1ヶ月ほど前倒しになります。)
自治体によっては12月でも手続きできるところもあるかもしれませんが、私の住んでいるところや、その近隣を調べてみましたが、どこも年内の申し込み締め切りは12月10日前後が多かったため、11月まで手続きをすれば確実ではないかと考えられます。
ではその理由を解説していきます。
【早生まれ】育休延長手続き流れ
そもそも育児休業は原則1年となっており、半年ごとの延長を2回、合計2年まで取得可能となっています。
つまり1年以上の育休取得希望の場合は延長の手続きが必要になってきます。
保育園を希望しているけれど、入園できていないためやむをえず育休を延長する、というパターンはすでに手続きをされているはずですから今回は問題ないでしょう。
保育園に預けるのはもう少し先にして子どもとの時間をゆっくり過ごしたい、育休は最大の2年取りたい、という場合は延長手続きが必要ですので期限内に手続きをしましょう。
手続きの流れ
- 保育園の入園希望を提出
- 選考されて、落選する
- 不承諾通知(落選通知)を受け取る
- 職場へ不承諾通知を提出
- ハローワークが育休延長を認定する
- 育休手当が支給される
この流れで1年を超えて育休を取得しても育休手当(育児休業給付金)が支給されます。
育休を延長するには不承諾通知が必要!
「保育園入園を希望しているが入れていない」というのが条件になっていますので、そもそも保育園の申し込みをしていることが大前提。
簡単に言うと、保育園の申し込みをしたけど、空きがなくて入れませんでした、という証明書をもらうところまで完了しておかなければならないのです。
しかしこの手続きには結構な時間がかかるので、お子さんが早生まれの場合はこの申し込みを1年の育休終了のずいぶん前に行わなくてはならないのが現状です。
私の住んでいる地域を例にしてみます。
息子は2月25日生まれなので、私の育休は1年後の2月24日までということになります。
もし仮に3月入園希望で手続きをした場合、2月25日から28日の4日間ブランクができてしまうので、3月入園希望では延長できません。
育休は連続していないと延長できないのです。
実際は3月の入所希望は受け付けていない自治体が多く、私の住んでいる地域でもそうでした。
つまり育休を延長するには2月の入園希望を提出していなければならず、しかも申し込み締め切りは1月入園希望と同じ12月10日前後という自治体がほとんどなのです。
ここで何が問題かというと、
「会社からもうすぐ育休が終わりますが、復帰しますか?育休延長をする場合は書類を提出してくださいね。」
といいう連絡は大体育休が終わる1ヶ月前とか、そのくらいなんです。
私の場合は2月24日で育休が終わるので復帰の場合は復職届(自分で記入するもの)、育休を延長する場合は不承諾通知を提出してください、と連絡があったのは年明け1月の中旬でした。
保育園の希望を提出していれば何の問題もないことなのですが、当時息子の持病が見つかり毎日のように病院通いをしていたことから保育園の手続きを後回しにしていました。
実際のところ、保育園入園に関する書類の束を見るだけで何をしていいかわからない、保育園も見学に行けていない(当時は見学に行かないと希望を出せないと思っていた)、0歳の途中入園はほぼ不可能、などと向き合いたくなかったのです。
育休を延長して1歳4月入園希望しよう、と決めていました(間違った認識で4月入園では育休延長はできませんが当時は気づいていなかったのです)。
でももう1月なんです。
育休を延長するための2月入園の希望は12月の初めににとっくに終わっているんですよ。
4月の入園希望に関して言えばもっと早い11月に終わっているんです。
保育園の申し込み案内をよく見ると4月入園の2次募集というのが2月までやっていました。
そこに望みをかけて役所に行ってみることにしましたが、2次募集などというのは地域全体で1人か2人の募集でとても入れるとは思えない状況でしたし、希望を出したとしても募集締め切りが2月、その後の選考結果を待って不承諾通知をもらうには3月中旬になってしまうとのこと、間に合いません。
しかも、これは4月入園の話。
私の育休は2月24日で終わるのです。
勤務先は手当は無しになりますが、会社としては育休の期間は延ばせますと言ってくれましたが、手当がないのは困るじゃないですか。
もし仮に4月入園できたとしても3月分の育休手当はなしです。
4月に入園できなければ途中入園するまで、何ヶ月も手当なし。
その年に途中入園できなければ2歳の4月入園まで1年以上手当なし。
慣れない育児と寝不足でヘトヘトでしたが子どもとの時間をそれなりに楽しんでいたのに、お先真っ暗という状況になってしまいました。
私がやっちゃったんですよ、呑気に育児をしながら病院も行かなきゃだし、保育園は入れたらいいなー、くらいで放置。
会社には延長したいって言えば延長できると思っていました。
無知って怖いですよね、完全に育児ボケしていたと思います。
不承諾通知が間に合わないとき
一例として私が実際に行ったことをお伝えしていきます。
まず会社の人事部の担当の方に不承諾通知が間に合わない場合はどうしたら良いか問い合わせました。
担当の方は「社労士さんにお任せしているので、聞いてみます」とのことでしたが、結果は承諾通知がないとおそらく(育休手当の)延長はできないとのことでした。
延長の可否はハローワークが決めるので絶対ではないそうですが、おそらく難しいのではという見解でした。
背に腹は変えられない状況、役所にも相談してみました。
なんとか不承諾通知を出してもらう方法はありませんかと聞いてみましたが、当然ですが特例は認められず、不承諾通知は出せないとのこと。
不承諾通知は出せないけど、申し込み中ですという証明は出せるとのことでした。
しかし、効力はほとんどなさそうなので、半ば諦めていましが、ダメ元でハローワークに直接問い合わせてみることにしました。
ハローワークではオペレーターの方が対応してくれました。
理由を説明し、不承諾通知が無いのだけどそれに代わる書類や育休手当を延長する方法はないかと聞いてみました。
最初は不承諾通知がないと無理とのことでしたが、代わる書類としては「疎明書」というものがありますと教えていただきました。
疎明書?
事の顛末を記して理由を書く書類らしいのですが、要は不承諾通知を入手できなかった理由を記載して状況を説明するものです。
これに記入して提出してくださいと言われましたが、この書類が認められるかどうかはお答えできませんとのことでした。
オペレーターのお姉さんが親切に、現在申し込める一番早い日程で保育園の希望を出してくださいと教えていただき、とにかく書類を集めて申請しました。
育児休業の手続きは会社がするので、育休を延長したい旨とハローワークとのやりとりから疎明書を一緒に提出しました。
この頃、私もインターネットで不承諾通知がない場合の育休延長について検索しまくりましたが、「疎明書」という言葉はほとんど出てこず、ハローワークに問い合わせるまで知りませんでしたが、とにかくできるだけのことはやらねばという状況だったため、役所や人事部にやらかしてしまった残念な人と思われようが、どうでもいいと思いながら書類を準備しました。
なんせ育休手当はそれなりの金額ですから、子どもの預け先がない状態で仕事復帰もできない、手当も無くなるとなれば一大事。
だったらもっと余裕をもって行動するべきだったのですが、起きてしまったことは仕方がないので、何とか気を取り直して今後について考えてみました。
育児休業給付金が延長できない場合は認可外保育施設の検討を!
書類を提出してからは、育休延長についてできることはありません。
延長できなかった場合の対策について検討してみました。
- 保育園の申請は5月以降も途中入園の希望を継続する。
- 育休手当なしで復職もしないという選択肢はなかったので、認可保育園に入れるまで認可外保育施設や一時保育、ベビーシッター、などに預けて可能なかぎり復職する方向で良い方法はないか探してみました。
私の場合はハローワークから支給されている育休手当は延長できないとしても、会社としての育休は延長できるということを確認したので、ひとまず育休を延長してもらい、手当が延長できなければその時点で育休を終了し復職する方向に決めました。
そこで初めて認可外保育施設について調べてみたところ、認可保育園に比べて保育料は確かに高いものの、アクティビティやサービスが充実している、少人数でしっかり子どもを見てもらえるなどメリットもたくさんあることがわかりました。
私は東京都在住のため、認証保育所という東京都独自の制度があり、認可保育園に入れなかった子どもの受け皿的な施設が設置されていて、保育料は高めではあるものの東京都から補助金が出るため、認可保育園よりもやや高いくらいでおさまっています。
それに認可外保育施設は育休中でも子どもを預けることができる場合が多く、育休延長が不確定の私でも申し込みができるので、認証保育所に預けてみるのもよさそうだなと感じてきました。
実際1年も育休をもらって24時間子どもと一緒は少し疲れる、自分の時間も少し欲しい頃だったので、延長できてもできなくても保育園に預けるメリットがあると思ったからです。
育休手当の延長が不可だった場合は認可保育園の空きがでるまで認可外に預けながら仕事をすれば良いですし、育休手当の延長ができた場合は延長しつつ、可能な範囲で仕事をしたり、自分の時間を持つことができます。
認可外保育園に入れた場合はお迎えの時間などを考えるとフルタイムでの復帰は難しかったので、延長できるなら育休手当をもらいながら収入を増やすために可能な範囲で仕事をするのが私にとっては都合が良かったのです。
ということで、さっさとこの認証保育所の入所手続きをとることに決めたのでした。
もたもたしてせっかく見つけた認証保育所の空きまでも失うことになっては困りますから、この時の決断は早かったです。
認可外保育施設のメリットは4つ
実際に預けてみたところ思いがけずメリットがたくさんありました。
それぞれの園で違いはありますが、息子が入園した認証保育所についてはこんなところでした。
- 少人数だったので、一人一人をしっかり見てもらえて成長のサポートをしてもらえる。
- アクティビティが充実していて、外国人の先生が常駐している園だったのでグローバルな環境で保育してもらえる。
- おむつの名前記入などは園でやってもらえる。
- お昼寝の寝具やお昼ご飯のエプロンなども全て園が準備してくれる。
認可外保育施設のデメリットは3つ
もちろんデメリットもありますが、保育料がやや高いというくらいでした。
- 入園料や保育料が高い。
- 時間に厳しい(延長保育は分単位で加算される)ので送り迎えの時間は厳守。
- 保育は2歳になる歳の3月まで(小学校入学までみてもらえる園もあります)。
保育期間が2歳になる年の3月までですが、それまでに認可保育園に入れるチャンスもありますし、残念ながらまだ保育園の空きがないという場合でも幼稚園という選択肢が増えます。
以上のメリットとデメリットから、私は多少の費用がかかっても預けることには価値があると思いました。
24時間育児から解放されて自分の時間を持てることでだいぶ精神的に楽になりましたし、この時の保育士さんたちは本当、神様みたいに見えたのですよね。
私を育児から解放してくれてありがとうございますっっっ!
みたいな。
まとめ
今回は育休延長手続き時に不承諾通知がない場合の対策についてお伝えしましたがいかがでしたか。
そして、私の育休手当の延長はどうなったかというと、延長できました!
全ての場合において疎明書が有効というわけではありませんので、認めてもらえたらラッキーくらいで出したほうがいいです。
そもそも、手続きの期日や書類は余裕をもって準備することが大切なのですが、出産子育て、何もかも初めてで心身ともに疲れている状態なのであまり余裕なんてないのが現実でした。
それに、早生まれのお子さんを持つママにはどこかで手続きは11月中にやったほうがいいよ、と誰か言ってあげて欲しいです。
それから、残念ながら育休を延長できなかった場合でも気を落とさずに認可外保育施設も検討してみてください。
実際に息子が認証保育所に通うようになってから知っておどろいたのは、最初からこの認可外保育園一択だったというママが何人もいたことです。
3歳からは幼稚園に入れたいし、サービスが手厚いから最初からここしか申し込んでないとのことで、考え方次第だなと思いました。
結局息子は認可保育園の空きが出るまでの4ヶ月間この認証保育所に通いましたが、初めての社会経験という点から考えると認可保育園(小規模保育を除く)のような大人数のコミュニティにいきなり入るより少人数から初めて良かったと思っています。
私も4ヶ月間は子どもを預けながら週2日程度から仕事をさせてもらっていました。
育休中でも限度内での仕事は認められていますので、職場が許せば多少の仕事復帰ができます。
なので、都合が良いように聞こえますが、結果的に育休延長をしながら子どもを預けて自分も完全仕事復帰に向けてリハビリをスタートしたような状況になりました。
週2日という仕事復帰を認めてくれた職場には感謝しかありません。
そしてめでたく認可保育園に入れた時には即戦力として完全仕事復帰できたのでした。
育休延長に困っている早生まれのお子さんをお持ちのママに少しでもこの記事が参考になってくれたらと思っています。
コメント
コメント一覧 (2件)
初めまして。私と同じ状況だったのでコメントさせて頂きました。まとめで育休延長できたとおっしゃられていたのですが、育児休業給付金も延長することができたのでしょうか?私も疎明書一か八か提出してみます!
kouさま
当ブログにご訪問いただきありがとうございます。
コメントいただいた育児休業給付金の件ですが、延長できました!
疎明書が万能ではないと思うのですが、状況により認めてもらえる場合があるようです。
育休を延長できるかというか、給付金がもらえるのかということの方が一大事ですものね。
私も当時は血の気が引きました。
なんとか疎明書の存在を見つけてそれに賭けたといった感じだったので、その後は神頼みのような。
疎明書が延長を確約するものではありませんが、何かの助けになれば幸いです。
我が家の息子もまだまだ小さいのですが、やっぱり1歳前後ってほんとに可愛かったな〜とつくづく思います。
貴重な育休期間、お子さんとの時間を楽しまれてくださいね!